15歳の春。高校の入学式の日に僕は他人を助けて事故に遭い死んだ。――いや、正確には死ぬはずだった。 事故に遭った僕は死の間際で神様に願いごとをしたらしく、何やら僕に恩がある神様が寿命を1年だけ伸ばしてくれたらしい。 たったの1年。誰しもがそれを短いと思うかもしれないし、僕も事実そう思った。 しかしそれもそのはず、僕が神様に願ったのは寿命を伸ばすことではなく『好きな人に気持ちを伝える』ことだったのだから―― もう2度と会えないと分かっていても、大切な貴方にどうしても伝えたいことがありました。
更新:2021/10/31
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